ミンダナオ島の固有種、フィリピンのロリキート「アポインコ」(・Θ・)
学名:Trichoglossus johnstoniae 英名:Mindanao lorikeet , Mount Apo lorikeet 和名:アポインコ Size-Weight : 20cm 48-62g Native:フィリピン|ミンダナオ島 (1000-2400mの森林地帯) Trichoglossus johnstoniae T. j. johnstoniae T. j. pistra
フィリピンでルソン島に次いで2番目に大きい島「ミンダナオ島」の固有種。
フィリピン最高峰のアポ山 (2,954 m) を含む2,000m級の山脈の低地~高地を往来しながら生息しています。
基亜種(T. j. johnstoniae)はミンダナオ島の中央と南東、亜種(T. j. pistra)は島の西部に生息。
亜種(T. j. pistra)は頭の赤色が鈍くて頬の黄色が濃く、紫のバンドも薄い様子。
Trichoglossus(セイガイインコ属)ではなくPsitteuteles(クスダマインコ属)との説もあり
IOCではセイガイインコ属、IUCNではクスダマインコ属とされています。
見た目はクスダマインコやアカマユインコに似ており、私にはセイガイインコ属とは思えないのですが、近い将来DNA塩基配列で決着するのではないでしょうか。
アポインコは繁殖が出来ているものの、野生下の生活状況は殆どわかっていない謎多きインコだそうです。
生息地のミンダナオ島で本格的な調査が行われたこともあるようですが、その時は巣すら見つけられずだったとか。
ミンダナオ島は近年でも新種のフクロウが発見された島でもありまだまだ秘境の地ですが、治安が悪い事でも有名で、特に西部はフィリピンで最貧民地帯の1つとされています。
リスクは高いながら探鳥場所として人気の場所になるほど固有の鳥が豊富です。
ミンダナオ島で特に有名な鳥はソライロヤイロチョウや猿食いフィリピンワシだと思いますが、オウム目もマニアック揃い。
アポインコ、バンジロウインコ、ミンダナオズアカウチワインコ、ズアオウチワインコ、シュバシサトウチョウ、ササハインコ、フィリピンオウムなどの素敵なエリアです。