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オナガアカボウシインコ図鑑|Red-masked parakeet , Psittacara erythrogenys

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オナガアカボウシインコについて

鮮やかな緑と赤色で映えるクリスマスカラーなオナガアカボウシインコ。

オナガアカボウシインコの基本情報

分類:Psittacara(テリハメキシコインコ属)

学名(新):Psittacara erythrogenys

学名(旧):Aratinga erythrogenys

英名:Red-masked parakeet , Cherry-headed conure

ドイツ名:Guayaquilsittich

スペイン名:Aratinga de Guayaquil

オランダ名:Ecuadoraratinga

ポルトガル名:Periquito-de-cabeça-vermelha

和名:オナガアカボウシインコ

Size:29–33cm , 180-260g

原産:南米|エクアドル西部,ペルー北西部

CITES:Appendix II

IUCN RED-List NT 2016 準絶滅危惧種

オナガアカボウシインコの分布

オナガアカボウシインコの分布は南米の西側(太平洋側)で、原産国はエクアドルとペルー。

通常は12羽程度の群れで、ねぐらには200羽程度が集まるそうです。

エクアドルにある南米有数の大都市サンティアゴ・デ・グアヤキル Santiago de Guayaquilでは数千羽のオナガアカボウシインコの群れが観測されているそうです。

社会性の高さを伺わせます。

野生下での生息数は一部地域では大幅に減少しているとされていますが、全体としては大きな懸念とはされていません。

IUCN RED-Listでも準絶滅危惧種LC指定で、CITESは付随書II類です。

外来種としてのオナガアカボウシインコ

原産国以外にも外来種としてアメリカやスペインのほか、ヨーロッパでは幾つものエリアで篭脱けした個体が外来種として定着しているそうです。

アメリカでの主な定着地は、カリフォルニア,サンディエゴ,サンフランシスコ,ロサンゼルス,ハワイなどで、定着率も高そうです。

集団での社会性の高さもさることながら、適応能力も高いのでしょう。

ズグロとズアカのインコ

オナガアカボウシインコの分類

尾羽が長くて頭部は赤い容姿をそのまま単純に尾長赤帽子インコと名付けられたオナガアカボウシインコ。

名前にボウシインコとあるため誤解を招きやすい和名ですが、ボウシインコの仲間ではありません。

分類はグリーンコニュアが集うPsittacara属(テリハメキシコインコ属)の仲間です。

以前はクサビオインコ属(Aratinga)に分類されていましたが、アラチンガの多くは別属へと再編されました。

オナガアカボウシインコ

オナガアカボウシインコの命名由来

和名は先述した通りに尾羽根が長くて赤い頭部を比喩した名付け。

英名のRed-masked parakeet , Cherry-headed conureも同じく見た目の印象のまま。

学名「Psittacara erythrogenys」の属名「Psittacara」はギリシャ語で「psittake = parrot」と「kara = head」を繋いだもの。

矮小名「erythrogenys」はギリシャ語で「eruthros = Red」と「genus = cheek」を繋いだものです。

スペイン語名「Aratinga de Guayaquil」の由来は、南米グアヤキルのアラティンガというもの。

IamNikonオナガアカボウシインコ

ペットバードとしてのオナガアカボウシインコ

基本的にはグリーンコニュアの類は騒がしいものが多いとは思います。

とはいえ、私の知る少ないサンプルに限れば攻撃的なものは意外におらず、むしろ臆病ながらも優しいという印象。

個体差や環境差も大きく影響するでしょうが、社会性の高さと適応能力の高さでうまく家庭にも馴染んでくれるのかもしれないですね。

本気で鳴けば猛烈なけたたましさでしょう。

サイズ感は身近なところでダルマインコとオオダルマインコの中間ぐらいの印象でしょうか。

羽質はアジアンパラキートと違ってコガネメキシコインコあたりと似た感触。

香りはクサビオインコ属よりはメキシコインコ属寄りな気もしますが、アケボノインコ属のような独特なものではありません。

オナガアカボウシインコのハイブリッド

ハイブリッドの是非はともかく、オナガアカボウシインコと異種の交雑は見られます。

主に同属であるベニガオメキシコインコ,ミドリズアカインコ,ノドアカインコ。

同属は素人目だと間違い探しのような似た容姿だけに、ハイブリッド特有の違和感も少なくて自然に感じます。

AVIAN AVENUEにも一部掲載されております。

 

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