バライロコセイインコについて
薔薇色の称号をもつホンセイインコ、バライロコセイインコ。
漢字表記だと薔薇色小青鸚哥。
コセイインコとバライロコセイインコは別種です。
バライロコセイインコの基本情報
分類:Psittacula ホンセイインコ属 和名:バライロコセイインコ 薔薇色小青鸚哥 英名:Blossom-headed Parakeet スペイン名:Cotorra Carirrosa ポルトガル名:Periquito-de-cabeça-rosa 中国語名:花頭鸚鵡 , 花头鹦鹉 タイ名:นกแก้วหัวแพร 学名:Psittacula roseata 亜種 P. r. roseata 基亜種 P. r. juneae 北部に分布する色の濃い大型亜種 性差:♂頭頂部が薔薇色,♀頭頂部が灰色…ほか SIZE:30-36cm , 85-90g 原産:アジア|インド,タイ,ミャンマー,バングラデシュ,ブータンほか CITES Appendices II IUCN RED-LIST : Near threatened 2013![]()
バライロコセイインコの分布域
バライロコセイインコの分布域は、東南アジアを中心とした広範囲で、インドシナからヒマラヤ東部あたり。
原産国は、インド,ネパール,バングラデシュ,ブータン,カンボジア,ラオス,ミャンマー,タイ,ベトナム,中国。
季節によって大規模な移動を行うため、全て移動するわけでは無いようですが場所によっては季節で見れる数が激減するようです。
※バライロコセイインコの分布域
バライロコセイインコの亜種 P. r. juneae
バライロコセイインコは基亜種とは別に北側に分布するjuneae(ジェニー)と呼ばれる亜種が分類されています。
ベンガルコセイインコと記載されているものがあるとすればこの亜種でしょう。
学名:Psittacula roseata juneae
基亜種に比べて若干大型で、全体的に色の濃さが増して鮮やかとされているようです。
自分で撮影したものはありませんが、ネットに掲載されている写真でわかりやすいものを探せていないながら、コセイインコに少し寄ったような色合いにも見えます。



コセイインコ と バライロコセイインコ
「バライロコセイインコ」と「コセイインコ」は混同されがちですが、亜種でもなく別種です。
成鳥のメスは雰囲気も少々違うように感じますが、それでも似ています。
首元の違いが一番容易な識別方法だと思いますが、羽色での差異は3箇所とされています。
・バライロコセイインコは輪掛け模様から下腹部にかけて緑色のグラデーションが弱い。
・コセイインコは輪掛け下の襟の輪がくっきりしている。
・尾羽根の色が若干違う。
とはいえ、ぱっと見では別種とは思えないほどよく似た2種です。
野生下でもこの2種の分布域は若干重なる地域があり、野生下でのハイブリッドも存在していると考えられます。
もしかすると亜種ジェニーは、その類からのものかもしれないですね。
また、野生下でのバライロコセイインコは、ダルマインコやワカケホンセイインコらとも行動を共にしているそうなので、そのあたりとの交雑種もありえるかもしれません。
※コセイインコの分布域
バライロコセイインコの国際取引
かつて膨大な羽数が流通したワカケホンセイインコ等と比べれば遥かに少ないながら
正規の国際取引は1981年~1990年にかけて約7,700羽が記録されています。
野生下では生息地の消失も多く、生息数は減少傾向とされています。
2013年にIUCN RED-Listでも絶滅危険度をそれまでのLC(低危険種)からNT(近危急種)へ引き上げています。
นกแก้วหัวแพร
バライロコセイインコのタイ語表記は「นกแก้วหัวแพร」。
直訳すると「絹の頭のインコ」。
*続きまとめ中
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