単純に長さだけならダチョウですが、セイタカシギは身長と脚の長さの比率が60%以上で、脚の長さが世界一とされています。
分布は世界中に広く、水田や沼地などに生息しています。
漢字表記は「背高鷸」、英名では「Stilt」で、意味は竹馬。
セイタカシギ属には5種が分類されています。
■欧米やアフリカ、アジアに幅広く分布する基本種
・セイタカシギ|Black-winged Stilt|Himantopus himantopus
日本にも在来種として定着しています。
■オーストラリアに分布する頭の白黒がはっきりしたセイタカシギ
・オーストラリアセイタカシギ|White-headed Stilt|Himantopus leucocephalus
■ペルーやアルゼンチンなど南米の南部に分布する頭の白いセイタカシギ
・ナンベイセイタカシギ|White-backed|Stilt Himantopus melanurus
■ニュージーランドに分布する真っ黒のセイタカシギ
・クロセイタカシギ|Black Stilt |Himantopus novaezelandiae
■アメリカ南西部から南米にかけて分布し、ハワイ亜種のいるセイタカシギ
・クロエリセイタカシギ| White-backed Stilt|Himantopus melanurus
このクロエリセイタカシギは2亜種に分類されます。
Himantopus melanurus mexicanus ハワイ諸島にのみ分布する希少種
Himantopus melanurus knudseni クロエリセイタカシギの通常種
日本の施設でも数多く飼育されているメジャー種で、トップの写真は掛川花鳥園でのものです。
営巣は地表で石に擬したもので、雛も静止していればわからないような模様です。
クロエリセイタカシギには性差があり、オスの背中は光沢感の強い黒色で、メスは渋い茶色混じりになっています。